ウイニングポスト物語:同日デビュー!!三頭の牡馬編





1月第2週、3頭の牡馬がデビューした。

シャインムーンは父シャインボンバイエ、母スカイバウントの良血馬。
シャインボンバイエは高松宮記念などGT3勝、短距離からマイル路線で活躍した馬で、
サイアーリーディングでも毎年上位にランクインする人気サイアーである。
母のスカイバウントは短距離から長距離まで距離不問で、重賞の常連として活躍した馬だった。
惜しくもGTには手が届かなかったものの阪神牝馬ステークスを勝ち、
京都大賞典では強豪牡馬を蹴散らした実績の持ち主である。






そんな2頭の間に生まれた牡馬がデビューしたのは京都芝1600mのマイル戦。
父も母も先行脚質だったことから、調教師と騎手も先行策を取ることで合意。
調教でも好タイムを連発し、POG本などでも期待の牡馬として注目されていただけあって
当日は1.8倍の1番人気とかなりの支持を集めた。










スタートはまずますのスタート。
前の馬を見る形で先行策を取る予定だったのだが、
スピードの違いからハナを切る形となってしまったシャインムーン。


そのままコーナーを曲がり、直線へ向くと後は後続を突き放し、逃げ切り勝ち。
2着には4馬身もの着差をつけた。

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騎乗した秋山騎手もシャインムーンのスピードを絶賛。
まだまだ気性が幼いところがあるものの、成長してくれば良血馬らしい走りをしてくれるんじゃないかとコメントしてくれた。














同じ日の中山芝2000mではスカイシンフォニーがデビューのときを迎えていた。
父は日本ダービー制覇のスカイテイルズ、母は華麗なるキョウコ一族のキョウコウィスキーである。
父、スカイテイルズは血統のよさが注目されたサイアー入り直後は多くの繁殖馬を集めたが、
目立った活躍馬を出すことができず、近年は種付け数が減っていた馬であるが、
オーナーが最後のチャンスとして、安定していい馬を出すキョウコ一族の新繁殖馬キョウコウィスキーに
種付けして誕生した馬である。
日本ダービー馬を父に持つ誇りを持った馬であり、牧場での育成時代からも他馬とは違った雰囲気を持っていた。









当日の人気は血統のよさが重視され、1.7倍の一番人気。
しかし、このレースにはイギリスオークスなど欧州のGTを4勝もした女傑ヴィーナスノエガオと、
イギリスダービー制覇のスカイエンリケの間に生まれた子、ヴィーナスアタック。
そして牝馬重賞戦線の常連だったクレールズリージの子、ゼノンダズリングも出走し、
伝説の新馬戦かと話題になる注目の一戦となった。









ファンファーレがなり、各馬がスタート。
大方の予想通り、人気を2分するスカイシンフォニーと、ヴィーナスアタックは
お互いをマークするような形で、中断よりやや後方に位置どった。
果敢に先行したのは3番人気ゼノンダズリング。
2000mという新馬にしては長い距離だけに、道中はスローペース。
他馬が折り合いに苦労する中、スカイシンフォニーとヴィーナスアタックはきちんと折り合って、
追い出すタイミングを互いにうかがっていた。
3コーナーを過ぎたあたりから他馬の手ごたえが怪しくなる中、
人気の2頭は持ったまま先団へ。

先に仕掛けたのはヴィーナスアタックだった。

先に半馬身抜け出すと中山の急坂を駆け上がった。

しかし、スカイシンフォニーの爆発力はそれをはるかに上回るものだった。

先に抜け出したヴィーナスアタックを残り100mで捕らえると、
1馬身半差をつけての快勝。

タイムは平凡だったものの、注目の新馬戦を勝利したことで、
スカイシンフォニーは一躍クラシックの有力候補に名乗りを上げた。

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京都の芝1200mではフライトスターがデビューしようとしていた。父はフライトポジション、母はキョウコガーリーである。
フライトポジションは日本ではGTに手が届かなかったが、香港カップ2連覇の実績をもち、
種牡馬入りした馬である。一時は海外輸出も噂されたが、オーナーの希望で国内でサイアー入りした経緯を持つ。
母キョウコガーリーは華麗なるキョウコ一族の出。キョウコガーリーの兄には有名馬がずらりと並び、
両家のお嬢様であった。GTには縁がなかったが、アメリカでGUを制するなど、
海外での活躍が目立った馬だった。




少し忙しい距離となるのではと某掲示板で「なぜ1200デビュー?」と陣営に対し、
疑問の念をなげかける人が多かったが、当日は1番人気に支持されていた。

2番人気は快速スプリンター、ヒーロースタンス産駆のコックスパターン。
こちらは適距離だろうということから人気を集めたのだろう。

ただし、調教タイムなどから推測するに、距離さえ克服すれば、
フライトスターの勝利は確実視されていた。

新聞記者も、いつも大穴狙いの井坂以外はみな◎の大本命をつけていた。





レースはコックスパターンが好スタート、ぐいぐい後続を突き放し独走状態・・・
と思いきや、適距離ではないフライトスターも番手で射程圏内につけていた。

最後の直線!
直線に向くと、ハイペースで飛ばしていたコックスパターンは大失速。
失速したコックスパターンを交わすと後はもったまま。
猛追してきた馬もなんのその、フライトスターは涼しい顔でゴールした。






































































































































































































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